地域のみなさまの健康をサポートする中央みなとクリニック
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高血圧性網膜症 hypertensive retinopathy
どんな病気？
高血圧性網膜症は、高血圧によって網膜の血管に障害が起こり、網膜に出血や浮腫などの障害が発生する病気です。重症の高血圧症に限って起こるとされており、高血圧の治療を速やかに始めなければならない重要なサインと考えられています。
症状は？
高血圧性網膜症は、網膜の中心にある黄斑に浮腫がある場合を除いて、自覚症状がありません。そのまま放置してしまうと、網膜の血管が詰まり血液が流れなくなってしまう「網膜動脈閉塞症」や「網膜静脈閉塞症」、視力低下や視野欠損を起こす「虚血性視神経症」、出血が硝子体内に広がる「硝子体出血」、さらには失明につながる「網膜剥離」などの病気の原因となります。
治療方法は？
高血圧性網膜症の治療は、まずは原因である高血圧を改善することが重要です。内科などと連携し、薬と生活習慣の見直しなどによって血圧を正常化していきます。目の症状においても初期の段階であれば、薬によって血圧をコントロールすることで、血管の状態を元に戻すことができます。しかし病気が進行し、網膜に虚血部位（血が流れない箇所）ができている場合や新生血管が生じているような場合は、糖尿病網膜症と同様に、レーザーによる光凝固術を行います。硝子体出血や網膜剥離が起きてしまっている場合には、手術によって硝子体の透明化、網膜が剥離した部分を修復するなどして、視力の回復を目指します。
対象とする疾患
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