1.骨粗鬆症とは
骨粗鬆症では、椎体の圧迫骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折というものが起こりやすくなります。特に大腿骨近位部骨折を起こしてしまうと、下図のような要支援・要介護を必要とする状態になる可能性が高いといわれています。
しかし骨粗鬆症は骨折するまで症状が出てこない疾患です。
要支援・要介護の要因
厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和元年)より作成
2.気づかないうちにあなたも骨粗鬆症かも
日本国内の骨粗鬆症の患者数は、女性980万人、男性300万人いるといわれており、女性は特に40歳以上で骨密度の著しい低下がみられ50歳以上の女性の3人に1人が罹患しているといわれています。(平成29年度地域保健・健康増進事業報告の概況より算出)
3.当院で骨密度測定検査をお勧めする方
・40歳以上の女性で一度も骨密度測定検査を受けたことがない方。
・生活習慣病といわれたことがある方
・両親のどちらかに太ももの付け根の骨折(大腿近位部骨折)を起こしたことがある方
4.どんな検査?
背骨(腰椎)と股関節(大腿骨)の骨密度をX線を使って検査します。検査時間は10~15分ほどで、ベッドに寝ている時間は5分ほどです。息止めや事前の処置などは必要ありませんので、リラックスして検査を受けていただけます。
股関節(大腿骨)の検査
背骨(腰椎)の検査
検査結果シート