



HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種を実施しています。
<定期接種>
■ 対象者:小学校6年生から高校1年生相当の年齢までの女性(高校1年生の年度末まで)
<キャッチアップ接種>
■ 対象者:平成9年度生まれから平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性
※過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
※令和4(2022)年4月~令和7年(2025)年3月の3年間
■ 接種費用:無料(公費)
■ 対象ワクチン:子宮頸がん予防ワクチン ※【当院採用】ガーダシル
■ 接種に来院される際の注意事項
・予診票と母子健康手帳、健康保険証を忘れずにご持参ください。
・体調のよいときにお越しください。
・13歳以上の方で保護者が同意する場合に限り、保護者の同伴なしで接種することができます。予診票1の記入(保護者の署名)と、予診票2を記入したものをお子さんに持たせてください。なお、接種直後の失神などの事例が報告されていますので、なるべく保護者が同伴してください。
・他の予防接種との間隔に気をつけてください。
・その他、詳細は中央区の下記UEBサイトまたは中央区より送られてきた資料をご確認下さい。
◎子宮頸がん予防ワクチンのお知らせ(中央区)
★当院では、自費での接種にも対応しております。
★要予約★
予約電話番号
03-5565-9955
※スマートフォンの場合、電話番号をクリックすると電話をかけられます。
【子宮頸がん高リスク型のヒトパピローマウイルス】
・HPV16型 ・HPV18型
子宮頸がん高リスク型のヒトパピローマウイルス
・HPV16型 ・HPV18型
HPVワクチン接種による主な副作用●表をスライドしてご覧ください
症状 | 頻度 |
---|---|
注射部位の痛み、赤み、腫れ | 10%以上 |
注射部位のかゆみ、内出血、不快感、頭痛、発熱、悪心など | 1~10%未満 |
手足の痛み、腹痛、下痢など | 1%未満 |
疲労感、失神、筋痛・関節痛など | 頻度不明 |
HPVワクチン接種により稀に起こりうる
重い症状●表をスライドしてご覧ください
病気の名前 | 主な症状 | 報告頻度※ |
---|---|---|
アナフィラキシー | 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー | 約96万接種に1回 |
ギラン・バレー症候群 | 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 | 約430万接種に1回 |
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) | 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 | 約430万接種に1回 |
複合性局所疼痛症候群(CRPS) | 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 | 約860万接種に1回 |
※2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度 厚生労働省ホームページより抜粋 |
サーバリックス | ガーダシル※当院採用 | シルガード9 | |
---|---|---|---|
含有しているVLP※の遺伝子型 | 2価 (16・18) | 4価 (6・11・16・18) | 9価 (6・11・16・18・31・33・45・52・58) |
国際誕生年月 | 2007年5月 | 2006年6月 | 2014年12月 |
日本販売開始年月 | 2009年10月 | 2011年8月 | 2021年2月 |
接種対象者 | 10歳以上の女性 | 9歳以上の者 | 9歳以上の女性 |
定期接種対象者 | 12歳となる日の属する年度の初日から 16歳となる日の属する年度の末日までの 間にある女子 (小学6年生~高校1年生相当) | 対象外 | |
※VLP:Virus Like Particles(ウイルス様粒子) |
Q.ワクチンは何回接種すればよいですか。
A.HPVワクチンは、3回の接種が必要です。
公費で受けられるHPVワクチンは(サーバリックス、ガーダシルともに)、3回の接種を、決められた接種間隔で行います。
<一般的な接種スケジュール>
■サーバリックス:(1回目)→(2回目)1回目から1ヶ月後→(3回目)1回目から6ヶ月後
■ガーダシル :(1回目)→(2回目)1回目から2ヶ月後→(3回目)1回目から6ヶ月後
サーバリックス、ガーダシルともに、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
Q.ワクチンはどこに接種しますか。
A.HPVワクチンを接種する場所は、ほとんどの場合“肩”です。
肩への筋肉注射になるため、皮下注射と比べると痛みを感じる可能性があります。
Q.ワクチンの効果はどれくらいの期間持続しますか。
A.1年以内に3回の接種を完了させた場合、有効性が経時的に減衰するというデータはないとしています(米国予防接種諮問委員会)。
各ワクチンの添付文書によると、各ワクチンの予防効果は以下のように示されています。
■サーバリックス:1回目の接種後、最長9.4年間(平均追跡期間約8.9年)持続
■ガーダシル:1回目の接種後、14年間持続(追跡試験結果報告あり)
Q.ワクチンを接種しても子宮頸がんになることはありますか。
A.必ずしも100%がんを予防できるとは限りません。
HPVワクチンを打ったものの、HPV感染を予防できずに、結果として子宮頸がんを発症する方もいると考えられます。ただし、ワクチン接種によってがん発症の可能性が低くなることが証明されています。
Q.ワクチンはいつ接種するのがよいですか。
A.セクシャルデビュー(初交)前に接種を完了する方がより有効です。
子宮頸がんを予防するためには早い段階でのワクチン接種が望ましいとされていますが、全世界の情報をまとめた「米国疾病管理予防センター(CDC)」によると、26歳までの女性に対しては全ての人に接種が推奨されています。27歳から45歳までの女性に対しては、効果は期待できるものの、ライフスタイルやリスクアンドベネフィットを考慮して接種が判断されています。
Q.再接種の必要性はありますか。
A.世界保健機関(World Health Organization:WHO)のPosition paperでは、再接種が必要かどうかは未だ明らかになっていないとされています。
HPVワクチンの安全性、有効性は継続してモニタリングされています。
Q.接種スケジュールの途中で別のHPVワクチンに切り替えることは可能ですか。
A.予防効果及び安全性が確立していませんので、おすすめできません。
それぞれのHPVワクチンでは、ワクチンの特徴、組成分、適応等が異なります。世界保健機関(World Health Organization:WHO)では、3回の接種に全て同じHPVワクチンを使用するよう要請しています。
また、米国予防接種諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practices:ACIP)の推奨でも、可能ならば同じワクチンを使用することとしています。
◎子宮頸がんについて詳細に知りたい方は、下記サイトもご参照ください。