LOX-index®(ロックス・インデックス)は、脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを4段階で判定する血液検査です。国内で約2,500名を対象として約11年間追跡した研究成果をベースに開発されました。(*1)
動脈硬化の出発点である「血管の内側に脂質が取り込まれるメカニズム」に着目し(*2) 、酸化変性を起こしたLDL(超悪玉コレステロール:LAB)と、それと結合して動脈硬化を進行させるLOX-1という2つの物質を測定します。検査では血中のsLOX-1(血中に溶け出したLOX-1)とLABを測定し、LOX-index®として数値化してリスク判定を行います。
(*1) 井上信孝ほか Clinical Chemistry 56:4 550-558 ,2010
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20093560
(*2) 沢村達也ほか Nature, 386:73-77, 1997.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9052782
※本サービスは、利用者自身が生活習慣の改善や受診を行うかを判断するための参考となる情報を提供するものであり、脳梗塞及び心筋梗塞の疾患発症に関する医学的な診断や助言を行う検査ではなく、医師の診断や助言を代替するものではございません。
※脳梗塞・心筋梗塞の発症や動脈硬化の進行は、その他の健康診断の検査結果や精密検査の結果をもとに総合的に判断されるものです。
心疾患は日本人の死亡原因の2位、脳血管疾患は4位に位置しています。(*1)
現在は、医療の進歩によって命を取り留める確率は以前よりも高くなってきているものの、前兆がなく発症し命を落とすことも少なくない疾患です。
患者数も高齢化とともに増加の一途を辿っており、心疾患と脳血管疾患の総患者数は、国内で約479万人以上とも推計されております。(*2)
心疾患は突然死の原因としても上位に位置しています。(*3)
一方、脳血管疾患は要介護4以上の状態になった原因の第1位となっています。(*4)
脳血管疾患のなかでも脳梗塞は一度発症すると再発もしやすく、およそ5年内で約3割、10年以内では約5割の方が再発するといった報告もされています。(*5)
(*1)厚生労働省令和3年人口動態統計
(*2)一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
(*3)日本職業・災害医学会会誌 全国労災病院データからみた急死例の検討
(*4)厚生労働省令和4年国民生活基礎調査より
(*5)2005年 久山町研究 研究報告より
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15716529